お蕎麦は好きですか？日本には多くのそば屋さんがありますし、蕎麦好きの人も多いですよね。

蕎麦というと、蕎麦の実を引いたそば粉を使って作る麺ですが、蕎麦と一口に言っても当然ながら採れる地域などでその品種も様々。しかも、交配しやすい植物のため、純粋な在来種もあまり多くはないのだとか。

しかし、昔は全国に「在来そば」と呼ばれるそばの固有種があり、今でもいくつかの地域で「在来そば」と銘打って蕎麦を出している蕎麦屋さんもあり、在来そばは味や香りがいいとして人気も高いようです。

現在では純粋な在来そばは貴重となっている状況ですが、静岡県島田市では、先日60年前の在来そばが発見され、話題となっています。 島田市川根町で発見されたこの在来そばは、保存食として60年以上前から俵に詰められて保存されていて、先日発見されたとのこと。

保存期間は長かったのですが状態がかなり良く、9月のはじめに、試しにそれらの種をまいてみたところ、なんと花が咲いたのだとか。この調子でいくと11月には実がつくということで、実際にそばを食べるところまで持っていけるかも…と、関係者は期待しています。

さらには、この種を地域全体で育て、増やしていこうという動きも出てきていて、島田の新しい名物としての定着も期待されます。

島田の人はいつか食べられるのを楽しみにしていてほしいですが、みなさんも在来そばを食べる機会があれば、是非一度食べてみてくださいね。


 執筆：街コミNAVI編集部