（2018年3月21日に書かれたコラムです）

現在は寒い日もたまにはありますが、それでも暖かい日もだいぶ増えてきて、春の訪れを感じさせる陽気の日も増えてきていますよね。

春といえば私たち日本人が思い浮かべるものの1つに、やはり桜があると思いますが、皆さんはもう今年は桜は見ましたか？

桜の咲く地域も増えてきていますが、静岡県島田市には、島田市にしかない桜の花があり、その桜が今年もいち早く満開を迎えて話題となっていました。 その桜の名前が、「オビザクラ（帯桜）」。

島田市役所の敷地内にある桜で、小さな花が大量に密集して咲く、見るも美しい桜で、島田のシンボルの1つとして地元の人たちに愛されています。

地域では一番の早咲き桜としても知られ、2月末～3月前半ごろが見ごろとなるのだとか。

樹齢は35年を超えていて、アミダザクラというサクラの変異種といわれていますが、詳しいことはまだ解明されていない部分も多く、これからの学術研究も期待されている状況なのだとか。

詳しい品種名も解明されていないため、3年ほど前に市民から桜の名前を募集し、地元のお祭り「島田大祭」のメインの帯行列から、「オビザクラ」と名付けられたのだそうです。かなり希少なこのオビザクラですが、現在しっかり花を咲かせる木は1本しかない状況となっていて、2015年にはこの希少な桜を後世に残していこうと、島田市の新市誕生10周年を記念して桜の枝わけの植樹の取り組みも行われました。

現在も島田市ではこれらの枝わけした苗木の育成に力を入れているということで、いつか、市役所の敷地内でたくさんのオビザクラが満開となっているところを見られたリ、島田市内外でオビザクラを見ることができたりするようにもなるかもしれません。

今年の開花時期は終わってしまいましたが、島田市の人や桜好きの人などは是非来年以降、一度オビザクラを見に行ってみてくださいね。今年の桜のシーズンもこれからですから、皆さんも今年も桜を楽しんでくださいね。


 執筆：街コミNAVI編集部