文化の発信地というとやはり東京、それも渋谷、新宿、池袋といったような大都市が思い 浮かびますよね。実際東京にはギャラリーなど、作品や才能を人々に披露するための場所も多くあり 日々多くのクリエイターがしのぎを削っています。

しかし、地方には地元で作品を創り続けているクリエイターも多く、そうした人たちが地元で 創作を続けていることでなかなか世間的に陽の目を浴びないという状況があることも事実。

富山県高岡市では、そんな地元のクリエイターたちのためにアートディレクターの方が 自身のスタジオに新たなギャラリーを設置したのだそうです。 そうした試みを始めたのは、高岡市を中心に活動するアートディレクターの羽田さん。

高岡市にある自身のクリエイティブスタジオ「ROLE（ロール）」に、地元作家の作品を展示する ギャラリースペースを設けました。大阪府出身の羽田さんは大学卒業後、富山大芸術文化学部の 「芸文ギャラリー」の展示を企画などを8年間担当したあと、現在富山県全域で地元職人団体や 企業などにかかわってデザイン活動を行っています。

昨年、高岡市に事務所兼スタジオとしてROLEを設立しました。

地元の作品を発信していく場を設けようと、今回事務所内にギャラリーを開設。内装のワンポイント などにも、地元企業の作ったプレートなどが使用されているそうです。

オープニングイベントとして、手芸作家の大舘佳奈さんの個展「珠玉バブル」を10月28日まで 開いていて、これからさらに内容を工夫させ、充実させていく予定だそう。地元の人たちによる 地域おこしももちろん大事ですが、別の地域からやってきた人がその地域の活性化に一役買おうと するというのは、これからの地域活性化に欠かせないことの1つのように思えます。

これからどんな展示がされていくのか、楽しみですね。


 執筆：街コミNAVI編集部