みなさんの住んでいる地域には、地元出身の著名人はいるでしょうか？全国どんな地域でも、歴史に名を遺す人物がいることと思いますが、そうした人物は地域の誇りですし、そうした人たちをしのぶイベントやお祭りなんかも開催されることが多いですよね。

そんな中、富山県高岡市では、高岡市出身の作曲家・室崎琴月（むろさききんげつ）の楽曲を演奏するコンサートが定期的に開催されているのだそうです。 室崎琴月は、大正―昭和に活躍した高岡市出身の作曲家で、童謡「夕日」などの代表作があります。

東京音楽学校（現在の東京芸大）を卒業後、作曲家をする傍ら、市立の音楽学校の草分け的存在でもある「中央音楽学校」を設立し、後年は高岡市に戻って「中央音楽学校分教場」を開設するなど、後進の教育にも力を入れた教育者としてもよく知られ、日本・そして高岡市の音楽文化・教育に大きな影響を与えました。

2011年には生誕120周年記念コンサートが大々的に開催されるなど、高岡市でも特別な存在として認識されています。

そんな室崎琴月の功績をたたえて毎年2月と8月の2回開催されるのがこのコンサートで、今年も小学生たちがコンサートに向けて練習を進めているといいます。

室崎琴月は市内の小学校の校歌を多数手がけているということもあって、高岡出身の人なら、意識していなくても一度は室崎琴月の歌を聞いたことがあるかもしれませんし、高岡と室崎琴月に関するエピソードは書ききれないほどありますから、高岡の人はこの機会に是非、地元の偉人の歌を聞きに行ってみてくださいね。


 執筆：街コミNAVI編集部