現在、急速に市民権を得ている言葉「リノベーション」を皆さんはご存知でしょうか？ 家屋などの中身を大規模に変えてしまうことで、全く違う建物として生まれ変わらせる リノベーションはメディアなどでも大きく取り上げられ、現在地域おこしなどにも積極的に 利用されるようになってきています。

しかし、リノベーションの対象は一般家屋やテナントにとどまりません。 北海道帯広市では、リノベーションによって復活を果たしたホテルが注目を集めています。 そのホテルの名前は「HOTEL NUPKA（ホテルヌプカ）」です。HOTEL NUPKAの始まりは 帯広出身弁護士である柏尾さんの、地元に活力を与えたいという思いから始まりました。

アジア圏から十勝観光へ来てもらおうと、十勝の魅力を伝えようという思いで クラウドファンディングを使って作った映画「マイ・リトル・ガイドブック」が大きな反響を 生み、大成功。

次に観光客をどうやって迎え入れるかを考え、十勝の入り口にある帯広の地に、新しいホテルを 作ることを考えました。プロジェクト構想は都市再生や不動産開発をしている吹田さんという 方に依頼。

吹田さんの書かれた本「グリーンネイバーフッド」と出会い、ポートランドにあるエースホテル の事例に強い影響を受けました。その内容は、昼はノマドワーカーが集う場として、夜は イベントスペースとして、旅人と住民が混ざりあい街中であたらしいカルチャーを生むホテルと いうことで、「帯広でもホテルを中心として新しい地域のあり方を提示できるんじゃないか」と 柏尾さんは思ったそうです。

今年3月開業したばかりで、これから理想通りのホテルとなれるのか試されるというところ ですが、ホテルのあり方そのものも覆してしまいそうな面白い試みですよね。

帯広に訪れたら、是非泊まってみたいですね。


 執筆：街コミNAVI編集部