栃木県鹿沼市で、恒例の鹿沼秋まつりが10月8日〜9日に開催されました。

この鹿沼秋まつりは、彫刻屋台の進行で有名な祭りで、この屋台は全面が豪壮な彫刻と綿密な彫刻の 両方で飾られた特徴的な作りをしています。作られてから既に200年の歴史のある屋台もたくさん あるそうですよ。 この彫刻屋台に囃子方が乗り込み、向かい合う彫刻屋台の間でお囃子の競演が行われます。 ぶっつけと呼ばれるこの競演は、お囃子を激しく演奏しあい、調子を狂わせず演奏することを 競い合う意味があるそうです。

このぶっつけがこの鹿沼秋まつりのクライマックスでもあり、今年もぶっつけが行われた際に祭りは 最高潮の盛り上がりとなったようです。

この鹿沼秋まつりの歴史は長く、1607年にまで遡ります。日照りが続き作物不振を憂いだ鹿沼の民衆が 三日三晩雨乞いを行ったところ、激しい雷雨がおこりました。

この霊験を敬い、今宮神社の例祭としたことが期限だと言われています。

はじめは氏神への奉納の舞を踊るための簡単な作りであった屋台も、寛政に入ってから絢爛な 作りへと移行し、現在の原型が作られたそうです。

400年以上もの間、この地で伝統が受け継がれてきているとは、本当に恐れ入ります。

この鹿沼秋まつりは今では国の重要無形民俗文化財に指定されている他、ユネスコ無形文化遺産に 申請中とのことです。是非、ユネスコの遺産にも登録され、この歴史あるお祭りが世界に認められる 日が来るといいですね。


 執筆：街コミNAVI編集部