昨年も様々な業界のニュースであふれた1年でしたが、明るい話題が多かった業界といえば 映画業界ですよね。「君の名は」「シン・ゴジラ」など、社会現象ともいえるヒット作が 生まれた1年でしたが、アニメーション作品として「君の名は」と並んでヒットした映画が 「この世界の片隅に」です。

第二次世界大戦中の広島県・呉市を舞台としたこの映画も、大ヒットを記録し、女優の のんさんが声優となったことも話題となりましたよね。 現在、呉市ではこの映画の影響で多くの人が観光に押し寄せているのだそうです。

呉市としても、これを機に多くの観光客に呉について知ってもらうべく様々な企画を 行っていますが、来月18日には、映画にも登場した国の重要文化財「旧澤原家住宅」を 一般公開することが決定。

見学希望者を募っていましたが、応募が殺到して、公開日を増やすなどの対応を 検討しているほどなのだそうです。澤原家は、江戸時代から代々庄屋などを務めてきた家で 住宅の主屋は1756年、蔵は1809年に建てられたものだそう。

呉市では定期的にイベントなどで主屋を公開することもありましたが、蔵は今まで 未公開でした。映画のおかげで呉の注目度が上がっていることもあり、蔵も含めた公開を 決めたのだそうです。

募集は呉市のホームページと広報誌のみだったそうですが、1週間で定員以上の応募が 殺到したのだそうです。映画などのカルチャーがその地域を盛り上げるのはいいことだと 思いますし、こうした機会にしっかりと市のPRを頑張ってほしいですね。


 執筆：街コミNAVI編集部