近年にわかに高まりつつある歴史ブームの中で、同時に高まってきているのが刀剣ブームですよね。日本刀を擬人化したゲームやアニメの効果もあり、若い女性など、それまであまり歴史に縁のなさそうな層の人たちの間でも、刀剣ブームが広がりつつあります。

そうした中、全国的にも各自治体の所蔵する貴重な名刀などの企画展も増えてきています。静岡県島田市でも、刀剣に関する企画展が始まりました。 島田市博物館で21日から始まった企画展「音にきこゆる島田の刀鍛冶と天下三名槍（めいそう）」は、謎が多い島田刀鍛冶のルーツや刀剣類の展示を通して日本刀の真価を内外に伝えることが主なコンセプトで、一人でも多くの人たちに日本刀に打ち込まれた「美」と「輝き」から発せられる日本人の「プライド」を感じ取ってもらおうという企画。

島田は室町時代から江戸時代末期の約400年間、刀の産地としてとても有名でした。

室町時代初頭に「助宗」「義助」と銘を切る刀鍛冶が存在し、代々その銘が踏襲されました。島田市内にはこのことを記念する碑も建てられています。また、会期後半の2月25日～3月5日には、「天下三名槍（日本号・蜻蛉切・御手杵）」が初めて期間限定で島田に集結するという非常に貴重な企画展になっています。

刀剣好きにはもちろんたまらない企画展となるでしょうし、そうでない人も日本のものづくりのプライドや質の高さについて再び考えるきっかけにもなりそうです。

3月26日まで開催中なので、興味のある人は是非島田に足を運んでみてくださいね。


 執筆：街コミNAVI編集部