近年はプレミアムな体験を求める消費者が増えていることなどもあって、高級化したものが増えている傾向にあります。特に顕著なのは観光業界。列車ツアーでは、JR九州の「ななつ星」をはじめとしてプレミアムな列車やプレミアムなプランが全国でたくさん登場しています。

高速バスなどでも、個室型のプレミアム車両が登場して注目を集めたりもしましたね。そんな中、大阪府和泉市に本社を構える泉北高速鉄道にも「プレミアム」な車両がお目見えしました。 それが新型特急車両「泉北12000系」。なんと、外装も内装もすべて金色という黄金列車です。

仙北鉄道では、和泉市の泉中央駅から難波までを最速29分で結ぶ特急「泉北ライナー」を2015年より運行しています。

その専用車両として、初めて泉北高速鉄道の自社開発で開発された今回の黄金車両は1月16日に初お披露目され、1月27日から運行が開始されました。外装は金色にブルーのラインが入ったデザインで、車両と車両をつなぐデッキ部分も全面金色。

座席は金色ではありませんが、清潔感があり、各座席にコンセントを備えるなど、プレミアム仕様となっています。

天井部にはプラズマクラスター発生器も取り付けられているそうですよ。金色にした理由は、19世紀のアメリカにおける「ゴールドラッシュ」で、カリフォルニアに多くの人々が集まったことにあやかっているのだとか。というのも、この泉北ライナーは「ニュータウン活性化の起爆剤になること」が願われている路線だからです。

かつてはニュータウンとして栄えた泉北も、現在は高齢化が進んでいて、再び活力を取り戻したいという想いが、この車両に託されているという訳ですね。


 執筆：街コミNAVI編集部