皆さんの住んでいる地域では、市民交流などは盛んに行われていますか？

地域住民の関係が希薄になっているといわれる中、様々な取り組みも全国で行われていますが、大阪府和泉市では、地域の年長者が小学生と伝統文化を通じて交流するイベントが開催されました。 それが、和泉市立南横山小で毎年開催されている「炭焼き体験学習」です。

炭焼きとは、木材を燃やして木炭を生産することで、現在では木炭の使用量が減ったことで、伝統的な窯を使った炭焼きはほとんど行われていません。

南横山小学校のある地域は山間部で回りが気に覆われていることもあり、昔から炭焼きが盛んにおこなわれていて、地域の特色を生かした教育活動の一環として、この炭焼き体験が毎年冬の風物詩として開催されているのだそうです。

南横山小学校は自然豊かな環境に恵まれた小規模校を中心にして、離れた地域からでも入学できる学校「特認校」ともなっていて、こうした自然と触れ合う機会は大事な学校の特色の1つ。

この行事を開催するにあたって校内には本格的な石窯も整備されています。今年で38回目を迎え今年は6年生が中心となり、昨年伐採した木の炭焼きを行いました。

焼きあがった炭は、2月27日に和泉市内のの農林産物直売所「いずみ・ファーマーズ 葉菜の森」で販売されたということです。

地域の伝統を守るこうした学習の機会が、泉だけでなく全国各地でもこれからも開催されていってほしいところですね。


 執筆：街コミNAVI編集部