皆さんの住んでいる地域にテーマパークやレジャー施設はありますか？

高度経済成長期からバブルにかけて、日本中にそうした施設や遊園地がたくさんできましたが、その多くがブームが去った後に閉演し、現在でも営業していて、きちんと来園者がある施設というのはかなり少なくなってしまったのではないでしょうか。

宮城県大崎市には、かつては多くの人に愛されながら2001年に閉園してしまった化女沼レジャーランドというテーマパークがあるのですが、このテーマパーク、閉演後も廃墟遊園地として有名になり、一部ファンの間で熱狂的な支持を集めていました。 廃墟マニアの間では、大崎といえば化女沼レジャーランドというほどの有名廃墟に。

施設側も、そうした廃墟巡りのツアーなどを受け入れるなど他にはない独自のスタンスで大きな注目を集めていました。そんな化女沼レジャーランドですが、所有者の後藤さんは、かつて愛されたこのテーマパークを取り壊すことを頑なに拒んできました。

そして昨年、日本初の「廃墟テーマパーク」として再出発することを計画し、クラウドファンディングで資金集めなどを行い、テーマパークを継続してくれる譲渡先などを探す活動も行っていました。

その活動は注目を集め、メディアなどでも取り上げられる事態となっていましたが、結局、再出発の夢はかなわず、2月末に所有者が変わり、見学なども不可能となることになったのだとか。2月19日には廃墟マニアや、かつて遊んでいた人たちなど120人が集まり、お別れ会が催されたのだそうです。

この先は施設は取り壊され土地は工業用地などに使われる可能性もあるとのことですが、いつかまた、こうしたインパクトのあるテーマパーク企画が大崎から生まれるといいなと思います。


 執筆：街コミNAVI編集部