少しずつ春らしい、暖かい日も増えてきて、屋外で開催されるイベントやお祭りなども出てくる季節になってきましたね。

地域によっては、春の訪れを告げるお祭りや祭事などが昔から伝統的に行われている地域もあるのではないでしょうか？

そんな中、愛知県半田市では知多半島に春を告げるお祭り「乙川祭り」が開催されました。 乙川祭りは半田市乙川地区で毎年3月第3日曜日と、その前日の土曜日に行われる祭礼で、山車を神社へ引き込む「坂上げ」の様子が荒々しいことから、ケンカ祭の異名も持つお祭り。

現在は愛知県の山車行事で一番早く行われることから春の風物詩として認知されていますが、かつては旧歴の正月15日、16日（現在の2月上旬頃）、1年で最も寒い時季に行われていたのだとか。

宝暦5年（1755）に描かれた「乙川村祭禮絵巻」にもその様子が残っていて、半田市で古くから親しまれてきた祭りなのだそうです。半田市では、3月下旬から5月3、4日にかけて市内10地区で山車祭りが行われその中には県指定無形民俗文化財となっているお祭りもあり、最後の5月3・4日に開催される「亀崎潮干祭」は昨年ユネスコ無形文化遺産に登録された「山・鉾（ほこ）・屋台行事」の1つでもあります。

まさに半田の春は山車祭りとともにやってくるということで、この時期には多くの観光客が半田市に訪れるのだそうです。

皆さんもこの春、どこかへ出かけようかなと考えているのであれば、半田市のお祭りに出かけてみるのもいいのではないでしょうか？


 執筆：街コミNAVI編集部