今年も新年度が始まり、桜の花も見ごろを過ぎてきましたが、皆さんは今年お花見をしましたか？日本を代表する花である桜。全国各地に桜の名所やお花見スポットがありますよね。

中には歴史ある桜の名所などもありますが、埼玉県ふじみ野市には、樹齢350年を超えるという超高齢の桜があり、多くの人々から愛され続けています。 それが、ふじみ野市亀久保にある地蔵院のしだれ桜。

春の彼岸に花を咲かせる江戸彼岸桜の変種であるしだれ桜。地蔵院境内のしだれ桜は、高さ6.3メートル、根回り周囲が3.9メートル、枝張りは最大17.5メートルと、しだれ桜としては大きいことも有名で、桜の季節になると多くの人が一目見ようとお寺を訪れます。

1978年にはふじみ野市指定文化財の天然記念物にも指定され、その当時で樹齢350年程度（江戸時代中頃）と推定されたのだそうです。

通常のしだれ桜の寿命は大体300年程度といわれていて、ソメイヨシノなどの私たちがよく目にする桜の約70～80年程度に比べると長めなのですが、それよりもさらに長い間生き続けているこのしだれ桜のご長寿具合がよくわかりますし、現存するしだれ桜の中では最古のレベルということがわかります。

とはいえ、さすがに近年樹勢に衰えが見えてきたことなどもあって、ふじみ野市では1998年に緑の募金緑化事業の補助を受けて樹勢回復の措置などもとられ、今でもこの季節には見事な桜を見ることができるという事です。

お寺の境内ですから花見などはできませんが、春にふじみ野に訪れた際は是非、このしだれ桜のことを思い出してくださいね。


 執筆：街コミNAVI編集部