最近ではリノベーションを使った街づくりに注目する自治体が増えていたり、空き家や古民家といった遊休不動産を活用して、地域の活性化につなげていきたいと取り組みを行う自治体が増えてきていますよね。今では使われていないものが有効活用できるなら願ってもいない話です。

ちなみに、栃木県足利市もこうした取り組みを行う自治体の1つなんです。 足利市では例年、市の課題に対して市民から企画を募集し、選ばれた事業を行う共同事業「足利市『市民力』創出協働事業」を行っているのですが、昨年の募集から選ばれたのが「まちなか空間有効活用」事業。

足利市でも深刻化する空き家問題に対応すべく提案された事業で、市街地の未活用の土地建物の現状を把握し、まちなみ見学のイベント実施したり、市民と活用法を議論し、共有することで、空き家の利用実現や文化・歴史的価値のある建物を残してまちなかへの人の流れを作り出す一助とするというもの。

足利に縁のある不動産関係者らでつくった団体「つなぐつむぐ会」が提案し、事業を委託され、ゴールデンウィークには早速イベントが催されることが決定しましました。

5月3日～5日に開催されるイベントでは、古民家の活用法などを広く知ってもらうことを目的としていて築81年の古民家でカフェを開き、映画などを上映するということです。プロが古民家の活用の実例を示すことで、参加者もイメージがしやすくなるという意図だそうです。

やはり不動産のプロが取り組んでいるというのは信頼感や安心感につながりますし、これからの活動にも期待したいですね。


 執筆：街コミNAVI編集部