いよいよ4月が終わりを迎えましたが、皆さん、この春はお花見をしましたか？ずっと昔から日本人の目を楽しませてきた桜。毎年多くの人が花見に訪れますが、桜の花の楽しみ方は見るだけではありませんよね。

…そう、桜餅の上にのっている桜の塩漬けなど、桜は食用として楽しむことができるのです。

花が食用桜として使われるのは主に八重桜なのですが、その食用八重桜の全国シェア1位を誇るのが、実は神奈川県秦野市なのだそうです。 主な産地である千村地区の八重桜は約2,500本で、食用の八重桜に占める秦野市の割合はなんと80%と圧倒的で、市の大事な地場産業の1つとなっています。

桜を使った様々な商品や食品も開発されていて、2010年には、神奈川県限定で秦野八重桜の塩漬けを使用した「カントリーマアム秦野八重桜」が発売されたこともあるんですよ。そんな秦野市でも、近年では人手不足や作業をする人たちの高齢化が進み、塩漬け加工は他市の業者に依頼する人も増えていたり、存続の危機もささやかれる状況に。

地域の重要な文化、産業を残していくために様々な案が考えられていますが、そんな中、4月19日には、肌の市立しぶさわこども園の園児たちが花の摘み取り体験を行いました。

毎年、開催されているというこのイベント、摘み取った桜は塩漬けにして、桜ご飯にして食べるのだそう。地域の子供たちがこうしたきっかけから地域文化に関心を持ち、地域の未来を担える人材になってくれることを期待したいですね。


 執筆：街コミNAVI編集部