皆さんが住んでいる地域には、テーマパークや遊園地がありますか？

今や大規模なテーマパークといえばディズニーランドやUSJをはじめ、数個しか思い浮かばないという人もいると思いますが、かつてバブルの時代前後はレジャー施設やテーマパークが乱立していたころもありました。そのため、過去にはテーマパークがあったが今はないという地域も多く存在します。

岡山県倉敷市にも、つい数年前まで倉敷チボリ公園というテーマパークがありましたが、皆さんご存知ですか？ 1997年にオープンした倉敷チボリ公園は、デンマークにある世界最古のテーマパークで、童話で有名なアンデルセンが頻繁に訪れたことでも知られる「チボリ公園」をモデルとしたテーマパーク。

デンマークやアンデルセンをイメージしたアトラクションや施設が設置されていまいた。

オープンから最初の3年ごろまでは年間200万人が訪れるなど、好調な滑り出しを見せましたが、以降年々来場者は減少し、2008年に閉園しました。そんな倉敷チボリ公園の失敗について調査したた論文が昨年度の「第20回図書館を使った調べる学習コンクール」で優秀賞・毎日新聞社賞を受賞しました。

「『第三セクター』から『第四セクター』へ」と題した論文で、公共団体と民間企業出資による第三セクター方式の限界と市民中心に公的機関に支援を求める第四セクターの可能性を、チボリ公園の失敗から見るという本格的な内容。

これを書いたのが高校3年ということも驚きながら、さらに面白いのが、この生徒さんが倉敷チボリ公園の運営会社社長の孫だという事でも、話題となっています。

「祖父が当時語ることができなかった苦労を知ることができてよかった」と生徒さんは語っているそうですが、こんなにしっかりしたお孫さんなら、安心して社会に出すことができますね。


 執筆：街コミNAVI編集部