今や、「エコ」というのは当たり前の社会通念として形成されてきましたよね。できる限り無駄なエネルギーを使うのをやめ、有害物質の排出を抑えようと全国で様々な取り組みが行われていますし、なんといってもやはり自然に任せるのがエコの基本だと思います。

そんな中、大阪府高槻市では、ある動物を使った面白い実証実験が行われて話題となっています。 それが、雑草などの除草にヤギを使うというもの。実験を行っているのは市内の一般廃棄物処理施設・高槻クリーンセンターです。

高槻クリーンセンターでは周辺環境との調和などを目的に敷地内に緑地帯を設けていますが、夏場など雑草が増えてくる対策として、以前は機械を使って除草作業をしていました。しかし、機械を使った除草作業は二酸化炭素の排出を伴います。そこでエコな除草作業の方法を探して白羽の矢が立ったのがヤギでした。

ヤギの食欲は非常に強く雑草をバクバクと食べてくれるのだそうです。

高槻市では昨年の5月から試験的にヤギの「ゆきちゃん」を緑地帯で飼育し、夏場の雑草が増える時期に仕事をしてもらっているのだそうで、今年もその季節が到来しました。先日は地元の高槻市立富田保育所にゆきちゃんが訪れ、園児たちの前で除草の実演も行いました。

大阪府森林組合からも小屋が寄贈されるなど、ゆきちゃんの活動は地域でも親しみを持って受け入れられているようです。この高槻市のユニークな取り組みがどんな結果をもたらすのか、全国で取り入れられていくようになるのか、注目ですね。


 執筆：街コミNAVI編集部