日本では、年中通して様々なイベントが開催されますが、現在、全国各地で盛り上がっているのが明治維新150周年に関連するものです。幕末に活躍した藩のあった地域では大々的なPRやイベントが開催されていますし、それ以外の地域でも、幕末のころの地元の歴史を改めて振り返るイベントなどが開催されています。

そんな中、大阪府高槻市では、当時の高槻藩について知る企画展が開催されています。 高槻藩はあまり有名ではないですが、今の高槻の地域を中心とする摂津の国にあった藩で、京都のすぐそばであったことから、政変の影響を大きく受けました。

今回開催されている「収蔵品に見る幕末の激動と高槻」は、地域に伝わっている資料から、当時の高槻藩の様子や政治情勢を読み解こうというもの。

「今城塚古代歴史館」と「しろあと歴史観」での合同開催となっていて、前者では「幕末の武具と漢詩人・藤井竹外」、後者では「幕末の高槻と人々」というテーマで展示が展開されています。

また、同時に今城塚古墳歴史観では「高槻城二の丸跡発掘調査速報展」というパネル展示なども行われているので、是非こちらにも足を運んでみてください。幕末のころを調べてみると実は廃藩置県のころには高槻は「高槻県」となっていたりと、地元や関西に住んでいても知らなかったような発見もたくさん見つかります。

京都のすぐ隣ながら学校の教科書などにはほぼ登場しない高槻藩、地元の人でも知らないこともたくさんあるでしょうし、この企画展も含め、今一度地元の歴史について調べてみると面白いと思いますよ。


 執筆：街コミNAVI編集部