皆さんの住んでいる地域にはローカル鉄道は走っているでしょうか？一部地域のみを走るローカル鉄道は地域色が強く出て、車両も古いものやレアものがあったりして、鉄道ファンの人たちからも人気がありますよね。

三重県四日市市では、地元を走るローカル鉄道の車両の1つが引退することになり、鉄道ファンや地域住民から別れを惜しむ声が上がっています。 その車両とは、四日市市内を走る四日市あすなろう鉄道のク110形115号車。

四日市あすなろう鉄道は近畿日本鉄道（近鉄）が保有・運営していた鉄道路線である内部線と八王子線を存続指させるために2014年に設立され、現在内部線と八王子線を運営しています。

ク110形は、1954年に三重交通が導入したサ360形電車が時を経て名前を変えながら受け継がれてきた車両で、今回引退する115号車も1954年当時のものです。2015年に四日市あすなろう鉄道が路線の運営を開始してから、新型の260系車両を導入したことにより車両の世代交代の波がやってきて、ク110形も6月1日をもって引退することになりました。

6月1日の午前8時59分にあすなろう四日市駅発内部行き列車が最後の運転となり、当日には社内装飾なども行われたそうです。引退の正式発表がされたのが5月25日だったこともあり、急な展開に別れを惜しむ人も多いようですが、機会に関してはどんどん新世代のものに置き換わっていくのは仕方のないことですし、安全性や機能的にもそれが望ましいのだろうと思います。

新型車両にも、愛される電車になれるよう頑張ってほしいですね。


 執筆：街コミNAVI編集部