千葉県流山を舞台にした新作舞台、「流山ブルーバード」が12月8日から本多劇場にて公開される予定です。

この舞台は、「葛城事件」で話題となっている劇作家・映画監督の赤堀雅秋が作・演出を手がけた舞台で、賀来賢人、柄本時生らの演じる今の若者と彼らをめぐる群像劇となる予定です。 流山という舞台設定が絶妙な意味を持っていて、東京との微妙な距離感を演出しています。上京する気はないが、しかし地方というほど地域に根差した文化に携わっているわけでもない。東京との距離感がそのまま社会性との距離感を表しているといても過言ではないでしょう。

現在、発表されているストーリーを引用すると、「笑えない喜劇。笑うしかない喜劇。半径三キロ圏内の無間地獄。若者たちは青い鳥を探すことすら忘れていた」となっており、流山は「さびれた地方都市」と設定されています。

なんというか、流山の人間からすればちょっと賛否がありそうですが、東京との距離感は皆、味わっているはず。むしろ舞台の上で繰り広げられる若者の鬱屈と解放に注目すれば、普遍的な意味を見出すことができるのではないでしょうか。

チケットの販売は2017年10月上旬ということですから、流山の人であってもなくても、ぜひ舞台の上で再現される地方都市の姿を目撃しに行ってください。12月8日から27日まで本多劇場で公演されるほか、2018年には島根、大阪、広島、静岡、大田区（東京）で公演予定です。


 執筆：街コミNAVI編集部