宮城県大崎市と台湾をつなぐ地方ニュースです。

全国各地でアミューズメント施設を運営する「タイトー」は、旅行会社大手の「エイチ・アイ・エス」と連携し、宮城県大崎市にある鳴子温泉へ、台湾から訪れる外国人旅行者（インバウンド）向けにバックツアーの販売を始めました。

タイトーが宮城県や大崎市との連携協定で運営する観光サイトに連動した商品で、女性をターゲットに「湯治」を体験してもらうメニューが売りだそうです。 エイチ・アイ・エスの現地法人による大崎市へのツアー商品は、3泊4日で料金1万6,100から2万1,880台湾ドル。

日本円に換算すると約6万円から8万円。大崎市内にある「東鳴子温泉」の旅館に滞在して当時体験ができるほか、茶道、座禅といった日本文化に触れる機会や、仙台での観光や買い物も組み込まれています。

タイトーは、今年春から大崎市周辺地域の観光情報を発信するバーチャルトリップサイト「アイ・ラブ・オオサキ」を立ち上げ、台湾の人気ブロガーによる温泉のPR動画の配信をスタート。今回企画されたツアーは、動画活用策の一環で、大崎市でも今年の秋、旅行エージェントを招いて新たなツアー商品の開発を促す予定だそうです。

個人的には「大崎」の知名度がどれほどか分からないのですが、むしろ全国的な著名都市より、「穴場」としての紹介の方が、国外の観光客には魅力的に映るのかもしれませんね。現在はポータルサイトやSNS、動画配信など様々な発信方法がありますし、そういう意味ではバーチャルトリップサイトを作り、「実際に行ってみたい」という気持ちを喚起させるのは、現代の広報のあり方としては画期的なのかもしれません。

動画を見てみましたが、やはり国内の人間でも「大崎」に行ってみたくなりますね。


 執筆：街コミNAVI編集部