日本独特の文学形式の1つとして知られる俳句ですが、その特徴といえばやはり5・7・5のリズムです。しかし、俳句には自由律俳句といって、文字数にとらわれない俳句がある事をご存知ですか？

昔、国語の授業で習ったという人も多いと思いますが、そんな自由律俳句の代表的歌人の1人、種田山頭火の等身大石像が、山口県防府市のお寺に設置され話題となっています。 種田山頭火は自由律俳句について語られる際に尾崎放哉と並んで必ず名前が出るほどの代表的歌人で、「どうしようもない私が歩いている」などの句で有名な歌人。

国語の教科書にも必ずと言っていいほど掲載されています。放浪の旅をしながら歌を詠み続けた人物としても知られているんですよ。

そんな山頭火は山口県防府市出身で、JR防府駅の前にも像が建てられるなど、防府出身の偉人の1人として今でも親しまれています。

今年10月7日には「山頭火ふるさと館」がオープン。

この施設では山頭火の放浪の生涯をパネルや写真、関連資料を展示して紹介。立地も山頭火の生家跡や防府天満宮に近く、新たな市の観光施設としても期待されています。

そんなふるさと館のオープンに合わせて市内の仏具販売店の男性が寄贈したのが今回の等身大の石像。山頭火の墓所である護国寺に寄贈されたこの等身大の像は155センチで、托鉢僧の格好をした山頭火の姿をかたどっています。

作った男性は自腹でこの像を作り寄付したということです。こうした記念館や石像がファンを喜ば背たり、地域の地名を挙げ、防府市に活気が出るといいですね。


 執筆：街コミNAVI編集部