日本酒はお好きですか？国内で日本酒など国産のお酒の価値を再認識する人が増えているといわれ、世界からも「SAKE」として高い評価を受ける日本のお酒ですが、お酒を造る職人さんといえば「杜氏」ですよね。

他のモノづくりの現場などと同じく、お酒造りも職人さんの技術が支えているものですし、日本酒の出来は杜氏の腕に大きく左右されます。

もちろん長年現場で活躍してきたベテラン杜氏の力は日本酒界にとって大きな力。そんな中、大阪府池田市では、一度は現場を離れた杜氏が酒造りの世界に復帰し話題となっています。 その人物が、山影純悦さん・85歳。

静岡を代表する吟醸酒の1つ「正雪」を製造する酒造で35年間杜氏を務めたベテランで、多くの品評会で賞を獲得し、厚生労働省による「現代の名工」にも選出されたことのある日本酒界を代表する人物の一人です。

「正雪」では、山影さんの名を冠した別撰酒も出していたほどなのだとか。しかし、高齢化や病気などがあり、昨年の春に引退をしました。

…しかし、やはりそれほどの人物が日本酒界からいなくなることを惜しむ声も強く、昨年の夏に池田市の酒造「呉春」が復帰を打診。

強い要望にこたえる形で、山影さんも復帰を決めたということです。現在は呉春で酒造りにかかわっているということで、日本酒業界としても、日本酒ファンとしてもうれしい復帰となりました。

山影さんが復帰後のお酒は今年から登場してくるでしょうから、日本酒ファンの人や池田市の人はチェックしていてくださいね。


 執筆：街コミNAVI編集部