今年も新しい年が始まり、おめでたいということで全国各地でお祭りやイベントなどが開催されていますよね。お正月に地元で地域のお祭りに参加してきたという人もいるのではないでしょうか？

お祭りというと今ではみんなで楽しく過ごすことがメインとなっているものも多いですが、本来の儀式的な要素を強く残すも多くあります。

ちなみに福島県いわき市では、奇祭として知られる「水祝儀」が行われ注目を集めました。 水祝儀は別名「水かけ祭り」とも呼ばれる、いわき市平・沼ノ内地区に伝わるお祭りで、市内の愛宕神社で実施されるもの。その別名の通り寒空の下で水をかける儀式で、それが奇祭と呼ばれる所以でもあります。

水をかけられるのは、地域の初婿の男性たち。初婿の人たちは浴衣1枚で社殿のしめ縄の中に立ち、「桶取り」といわれる未婚の青年たちから水をかけられるのだといいます。

桶の水がこぼれてしまうハプニングもあったりして、かけられる人やかける人だけでなく見学する人も濡れる覚悟で挑まなければいけないイベントとなっています。

今年も1月8日に儀式が行われ、2名の花婿が参加したということです。

変わったお祭りですが、400年以上も前から続いている貴重な風習だということで、現在ではいわき市の無形民俗文化財にも指定されているとのこと。いわきに住んでいるひとは来年以降、機会があれば参加してみてはどうでしょうか？

変わったお祭りなどが好きな人も一度チェックしてみてくださいね。


 執筆：街コミNAVI編集部