（2018年3月18日に書かれたコラムです）

皆さんの住んでいる地域には、博物館はありますか？

博物館や郷土資料館といった施設は全国にありますし、地域の歴史を知り、受け継いでいくのに重要な施設となっています。しかし、こうした施設は、昔からある古いものというイメージや、味気ない場所というイメージを持っている人も多いと思いますし、あまり行ったことがないという人も多いのも事実。

とはいえ、最近では図書館をはじめ、公的施設も新しい取り組みを進めたり、リニューアルオープンをして地域の人達に親しまれる施設に生まれ変わっている例も増えていますよ。

新潟県上越市でも、長年市民に親しまれてきた博物館のリニューアルオープンを控え、新たな展示内容などが発表されました。 その博物館が「上越市立総合博物館（旧称）」

1972年に開館し、年に数回の企画展や特別展を交えながら上越地方ゆかりの資料の展示を行ってきた博物館です。15年ほど前にもリニューアルオープンしていましたが、今回は2016～2018年の2年間のリニューアル期間を経て、7月に「上越市立歴史博物館」としてオープンすることになっています。

2月には常設展示の内容が発表され、戦国時代から近代にかけての地元の歴史や文化についてを5章に分けて紹介することが発表されました。

戦国時代からを中心に展示するというのは、やはり上越市といえば上杉家の存在なしでは欠かすことができず、上越市の発展が上杉家の興隆とともに始まったところからということのようです。上越市といえば、上杉謙信の愛刀で国宝の「太刀 無銘一文字（山鳥毛（さんちょうもう））」を購入する計画を以前発表して話題となっていて、購入が上手くいけば博物館で展示する予定だったということですが、これはうまくいかなかったということで、展示予定だったスペースには上杉家にゆかりのある資料が多く展示される予定とのことです。

上越の人で以前は行ったことがなかったという人も、この機会に訪れてみてはどうでしょうか？


 執筆：街コミNAVI編集部