（2018年4月30日に書かれたコラムです）

鳥栖といえば「サガン鳥栖」の本拠地としても有名ですが、鳥栖市の北部には戦国時代の遺跡「国史跡・勝尾城筑紫氏遺跡」があります。

勝尾城といえば、鳥栖市の標高501．3メートルの城山山頂にあります。『肥前国史」には応永30年（1423年）に渋川義俊が勝尾城を築いたとされていますが、『歴代鎮西要略』では延徳3年（1491年）に渋川義基が築いたともされています。

城跡には石垣、土塁などの遺構があり、良好に保存されている城下町遺跡とともに「勝尾城筑紫氏遺跡」として2006年に国の史跡として指定されました。 そして4月22日、この遺跡の見学会が行われました。主催は鳥栖市教育委員会。

鳥栖市内外から約70人が参加し、鳥栖市内を散策しつつ、400年前の落城時の姿のまま残る石垣や空堀を見て歴史ロマンを堪能しました。

見学会のバスコースでは、勝尾城の裏口から山頂の主郭一帯を目指しました。ボランティアガイドのメンバーが途中の石垣など遺構について説明し、山頂では1586年に薩摩の島津藩に攻められ落城した様子などを紹介していました。

参加者は鳥栖市内外から老若男女、幅広い年代層が参加していたそうで、注目度が伺えます。サッカーなどで若い年代層から注目を浴びていますが、その土地に根付く歴史にも関心が高まるのは素晴らしいことだと思います。

こういったツアーに参加するのも良いですが、近隣の方はハイキングなどを兼ねてこういった歴史スポットに足を伸ばして見てはいかがでしょうか。


 執筆：街コミNAVI編集部