日本の各地には様々な伝統行事があると思います。

しかし、全てが今も変わらず続いているというワケではありません。

少子化によって中断したものなども多数ありますが そんな中、2004年10月の中越地震によって全村避難を余儀なくされた 長岡の旧山古志村では、無病息災や五穀豊穣を願う「さいの神」が行われたそうです。 この行事は長岡では「古志の火まつり」として 毎年実施されているそうですが 今年は地震から10年の節目として開催されたそうです。

いつもとは違い、地域の人々の様々な想いが込められた 神事になったのではないでしょうか？

この長岡で行われた「さいの神」は、越後の冬の民俗行事で小正月の伝統行事でもあり 平安時代の左義長という宮中の年中行事に由来を持つとされ 地方事に様々なバリエーションがあるのだそうです。

円すい状に藁が組まれ 底辺部の直径約10メートル高さ約25メートルの「さいの神」に火を点火し その炎によって無病息災などが祈られるそうです。

そして、その炎は高く燃え上がるほど良いとされるそうですね。

今回の長岡での「さいの神」では、地震からの復興祈願という部分も盛り込まれているため さいの神に点火されると同時に、復興祈願の花火も打ち上がったそうですよ。

伝統行事が続いていく上で、その存続が危ぶまれる事もあると思いますが 今後もこうした神事が続いていく事を願いたいですね。


 執筆：街コミNAVI編集部