（2018年3月18日に書かれたコラムです）

みなさんの住んでいる地域では、どんなお祭りが開催されていますか？地域のイベントとして開催されるお祭りもあれば、昔から続いている神事としての祭りなど、全国各地に実に様々な祭りがあるものですが、新潟県長岡市では、3月10日、伝統の「古志の火まつり」が今年も開催されました。 古志の火まつりは、全国でも最大級の「さいの神」の祭りとして知られる長岡の一大イベントの1つ。

さいの神とは、日本各地に伝わる小正月の伝統行事で、各地で様々な伝わり方をしているお祭り。基本的には竹や木で作られた骨組みにワラを積みあげて作られた「さいの神」を正月飾りや書き初めなどと一緒に燃やして豊作や豊漁、無病息災を祈るお祭りです。

富山や新潟などのものがとくに有名で、長岡市では例年3月に開催されていて、今年で29回目の開催となりました。

新潟県中越地震の際には中止となってしまいましたが、現在は震災からの復興の祈りも込めて例年開催されています。長岡では国内最大級の高さ25メートルにも及ぶさいの神が作られ、その年の新成人たちが火をつけることになっていて、雪原に舞い上る火柱の幻想的な光景を見ようと多くの人が県内外から訪れるのだとか。

現在では夜に開催される祭りまでの間は長岡の地域のお祭りイベントが開催されていて、オープニングセレモニーが行われたあと、日本唯一の「雪中闘牛大会」や、ステージイベントなどのイベントも開催されました。

さらには出張アルパカ牧場やちびっこ広場、特産品のテント村なども出展され、訪れた人たちは子供も大人も、みんなで地域のお祭りを楽しみました。

さいの神の点火の後には、空にランタンを打ち上げるスカイランタンの打ち上げも行われるなど、この日の夜の長岡は幻想的な雰囲気に包まれ、多くの人がそれを見届けたという人です。

こうした地元特有のお祭りは全国各地にあると思いますから、長岡の人はもちろん、それ以外の地域の人も是非地元のお祭りには参加してみてくださいね。


 執筆：街コミNAVI編集部