（2019年9月30日に書かれたコラムです）

みなさんは「飛び出し坊や」をご存知でしょうか？ドライバーに子どもの飛び出し注意を促す、交通安全の看板で、滋賀県内を中心に数多く見ることが出来ます。

この「飛び出し坊や」の発祥は滋賀県東近江市。 東近江市社会福祉協議会が、安価でできる飛び出し事故防止のため資材開発を東近江市内にある「久田工芸」という会社に依頼したのが始まりです。

久田工芸によると、40年で2000体は提供しているとのことで、それ以外にも自治会やPTA、企業なども各々製作・設置しているものを含めるとその数はもっと膨大なものになると思われます。

またその姿は、男の子や女の子だけでなく、様々なお仕事の格好とバラエティに富んでおり、近年ではグッズも数多く作られており、滋賀県のマスコットキャラクターに近い存在とも言えるのではないでしょうか。

そして9月18日にはBリーグ1部の滋賀レイクスターズオリジナルの「飛び出し坊や」も登場しました。

滋賀県内に初めてプロスポーツのチームとして本拠地を構えた滋賀レイクスターズ。その「飛び出し坊や」は、レイクスターズのユニフォームを着て、背番号はマスコットキャラクターと同じ88番。左手にバスケットボールを持っています。

レイクスターズ社長の西村大介さんは「レイクスターズのホームアリーナであるウカルちゃんアリーナがある地元にどのような形でお返しができるか考え、子どもたちが安全に登下校してもらえるように飛び出し坊やの設置を決めた」とコメント。

東近江市から生まれた「飛び出し坊や」は、東近江だけでなく滋賀県一円で子どもたちの安全を見守っています。


 執筆：街コミNAVI編集部