（2019年11月30日に書かれたコラムです）

働き方改革が問われる昨今ですが、なんとある市役所が「お役所仕事卒業します」という宣言のもと、窓口業務を12時間制に拡大することを発表しました。

その大胆な発表を行ったのは、大阪府寝屋川市。 11月29日、「お役所仕事を卒業します」との宣言のもと、住民票や国民健康保険、国民年金など寝屋川市役所の「窓口業務」を来年4月から午前8時から午後8時までの12時間制に拡大するそうです。

ちなみに現在の業務時間は午前9時から午後5時30分です。

寝屋川市によると、証明書交付以外に相談や手続きなどを含むすべての窓口業務を12時間対応するのは全国で初めて。

寝屋川市は「仕事があるため、平日役所に行けない」「窓口に行っても待たされる」といった寝屋川市民の声に対応するとして、来年春、様々な窓口サービス改革を行うことに踏み切りました。

時間延長の他、窓口職員は異動のない専門職として位置づけ、航空会社の元客室乗務員などサービス業経験者十数人を採用しました。必要な窓口を案内するフロアマネージャーやコンシェルジュも置くそうです。

3月、4月の転出入手続き、6月の納税相談などの大行列を解消するため、窓口は可変型にして、時期や時間帯によって必要な窓口を増やす予定。相談や時間がかかる手続きは、電話やアプリによる予約サービスを導入します。運転免許証があれば、タッチパネルの操作で、住民票や印鑑証明などを発行できるようにするとのことです。

こういった改革は、普段仕事で行けず有給などをとっていた人々にはありがたいところ。働き方改革が歌われている昨今、意外な気もしましたが、市が提供するサービスを気軽に受けられるようになることで、市民の市政への参加を促すキッカケにもなるのではないでしょうか。


 執筆：街コミNAVI編集部