（2020年4月10日に書かれたコラムです）

お釈迦さまの誕生を祝う行事と言えば「花祭り」ということで、4月8日となると多くの地域で花祭りが開催されることとなります。

そんな中、八代にある金海山釈迦院でも毎年恒例の花祭りが行われたということで賑わいを見せ、話題となっているそうです。 八代にあるこちらの金海山釈迦院は八代でも有名な大行寺山山頂近くにある寺院で、その創建は799年となるほどの歴史ある寺院なのだとか。

そんな八代でも有名な寺院に行くためには3333段もある「日本一の石段」を登っていくことになるそうですが、普段からこちらの長い石段を登って参拝するという参拝客の方は多いという多くの人に親しまれている寺院でもあるんです。

そして花祭りといえばお釈迦さまの仏像に柄杓で"甘茶"をかけて無病息災を祈願するというのが習わしということで、こちらの八代の花祭りに訪れた多く方も思い思い柄杓で仏像に甘茶をかける姿が見られたそうです。

しかし、なぜ仏像に甘茶をかけるという習わしになったのでしょうか？

実がお釈迦様が誕生したときには龍神が空から甘露の雨と花を降らせて祝ったという言い伝えがあるそうで、そんな甘露の雨を甘い風味が特徴の甘茶に見立てているということなだとか。

ちなみにこの甘茶は日本特有の薬として古くから利用されてきた歴とした民間薬の一つなんだそうです。甘茶の甘み成分は砂糖の1000倍とも言われているそうでまさに甘露の雨として利用されるにはうってつけということなのかもしれませんね。

気になる方はぜひ機会があれば一度この花祭りに参加してみてはいかがでしょうか？


 執筆：街コミNAVI編集部