皆さんのお家には、畳の部屋はありますか？畳に安心を感じる人は多いと思いますが、今では日本の住宅でもフローリングが主流ですし、古い住宅でもリフォームなどで畳は排除される傾向にあります。

そんな状況に危機感を抱いているのが、畳、そして畳の原料となるイグサの一大生産地熊本県八代市です。 国産イグサの9割のシェアを誇る八代市ですが、そんな八代市のイグサ農家で作る「熊本県いぐさ・畳表活性化連絡協議会」が開発したある商品が、ネットやメディアなどで大きな話題となっています。

それが、食べられるお箸「畳味」です。

現在では国内販売される畳の8割が輸入品で、日本人の畳離れがすすみ、イグサを食べる人が減ったことから、なんとかこの状況を打破したいと開発されたこのお箸。その名の通り、食後に食べてしまうことができます。

「イグサを食べるの？」と思った人もいると思いますが、イグサはレタスの60倍もの食物繊維を誇る超機能性食品で、漢方にも使われたり、かつては食べられることも珍しくなかったのです。

製造は「食べられる器」などで知られる愛知県の丸繁製菓に依頼し、食べやすいようにサクッとした触感に仕上げているのだそうです。

東京・新橋の「熊本郷土料理うまと」、東京・銀座の「CASA Afeliz Ginza」、熊本県八代市の「藺家」で、期間限定・数量限定で提供されるということなので、興味のある人は是非食べに行ってみてくださいね。

そして、今一度畳について考えてみるのはどうでしょうか？


 執筆：街コミNAVI編集部