近年、日本では地震による大規模な被害が多く発生していますよね。昨年は熊本県で発生した地震が大きな被害をもたらし、現在も復興の最中です。ニュースなどでは熊本城の石垣が受けた被害を受けたことが盛んに報道されていましたが、八代市の八代城跡でも、石垣が崩れてニュースとなっていたのを皆さんはご存知でしょうか？ 現在その石垣の修復工事が進められていて、先日はその修復現場の見学会が開催されました。

八代城は江戸時代初期に建てられた城で、2014年にはかつて八代市にあった他の2つの城と合わせて「八代城跡群」として国の史跡に指定され、2017年には続日本100名城にも選ばれています。

1935年頃に区画整理によって二の丸・三の丸・外堀などは取り壊されたため、現在は本丸の区画のみが城の面影を残しています。とはいえ、本丸も建物は明治時代に取り壊されていて、現存するのは石垣のみ。その石垣が、熊本地震の後に高さ約3メートル、幅約6メートルにわたって崩れてしまったのです。

現在、修復作業が行われ今年中に修復を完了させる予定となっていますが、現在修復現場は立ち入りできない状態。先日開催されたこの見学会では、普段立ち入りのできない修復現場で、参加者が修復の過程などについての説明を受けたということです。

日本が地震大国なのはもう変えようのない事実なので、こうした修復や、崩壊への備えなどについてこれから更なる取り組みを期待したいところですね。


 執筆：街コミNAVI編集部