日本で桃の節句といえば、ひな祭りということで各所ではさまざまな雛飾りが飾られることになりますが、その様式は多種多様なことを知っていますか？

奥州ではそんな桃の節句を迎えるにあたり奥州でも水沢地区では「第27回城下町水沢のひな人形展」が開催されニュースとなっています。 奥州でもこちらの地域は独特な"くくり雛"が伝統的な雛飾りとして知られているそうで、そんなくくり雛が数多く展示されているということでも注目を集めているそうなんです。

今回の奥州での展示会に寄贈されている"くくり雛"というのは「押し絵」という技法で作られたひな人形のことでこちらの地域を中心とする独特の呼び名なんだとか。

厚紙の上に綿を乗せ布で包みように押し絵に仕上げることから"くくり雛"と呼ばれているわけなんですね。

ひな人形というのは全国各地で飾れているものですが、地域によってはこれほど違いがでるというのも興味深いと感じる人も多いでしょう。

ちなみにこちらの奥州にこのくくり雛が始まったのは江戸中期ということですから意外に新しい文化だったようです。

とはいえ、くくり雛は通常の雛飾りのお内裏さまなどに加え歴史上の人物や浮世絵に歌舞伎を題材にしたものがあり一風変わったひな飾りとして楽しめるというものなので目で楽しむにはぴったりなひな飾りになっているわけです。

ひな祭りは厄払いとしての行事も兼ねているのでぜひ機会があればこちらの展示会へ足を運んでみてはいかがでしょうか？

（2021年2月16日に書かれたコラムです）


 執筆：街コミNAVI編集部