気軽に見ることができないような美術品を実際にその目で体感できる機会というのは貴重なもの。中にはもう紛失や焼失したりしてもう決して出会える機会がないような美術品もあるかもしれません。

そんな中で新居浜では最新の復元技術で作られた「クローン文化財」を堪能できる特別展が開催されているとということで話題となっているんです。 こちらの特別展が開催されるのは新居浜にある"あかがねミュージアム"

今回の展示には様々な最新のデジタル技術と職人の方によるアナログな手法とを織り交ぜた特殊な技法で作られたクローン作品が数多く展示されているのだそうです。

元のデータがあれば復元することが可能ということで、展示作品の中には1949年に焼失してしまった「法隆寺金堂壁画」や爆破によって破壊されてしまったという「バーミヤン東大仏天井壁画」といった今では見ることが叶わなくなってしまったものも見事に復元され、その実物を体感することができるということですから驚きです。

まさか新居浜に世界中の失われた貴重な美術品や作品が一堂に会し、そして実際に目で見て体感できるなんてことは思いもしなかったという人も多いのではないでしょうか？

もちろんこちらの作品たちはクローン作品ということですが、最新の技術によるその再現度は忠実そのものだそうですし、なにより今では失われてしまった作品も最新技術によって復元され、触れ合えることができるということを考えると本物かどうかということは些細なことなのかもしれませんね。

（2021年7月19日に書かれたコラムです）


 執筆：街コミNAVI編集部