山梨・南アルプス市を中心に三県にまたがる 南アルプスの「ユネスコパーク（生物圏保存地域）」が登録1年を迎え 登録地域の自然の魅力をPRしたり 農作物を紹介したりするイベントが行われました。 ユネスコパークは、生態系の保全と持続可能な 利活用の調和（自然と人間社会の共生）を目的として ユネスコが開始しました。

ユネスコの自然科学セクターで実施されるユネスコ人間と 生物圏計画における一事業として実施されています。

ちなみに、山梨の『南アルプス市』という名前も 一般公募したうえで、平成14年9月に選定されました。

市名にカタカナを使用しているのは 沖縄市の旧称コザ市に続いて2番目であり 外来語を使用した市名は、日本初だそうです。

そんな南アルプス市の由来ともなった南アルプスの「ユネスコパーク」では 地域の豊かな生態系や生物多様性を保全し、自然に学ぶとともに 文化的にも経済・社会的にも持続可能な発展を目指す取り組みです。

ユネスコエコパークは国内で親しみをもってもらうためにつけられた通称で 海外では「BR：Biosphere Reserves（生物圏保存地域）」と呼ばれています。

世界のユネスコエコパークの登録総数は119か国631地域 日本では2014年6月に正式登録承認された福島県只見地域。

南アルプスユネスコエコパークを加え、7地域が登録されています。

同イベントでは、南アルプスを紹介する冊子や エコパークのロゴが入っているペットボトルの水などが配布され 「ぜひ南アルプスを訪れてほしい」と市職員が登山服姿でPRをしていました。

当日はエコパークに設置されている「きかんしゃトーマス」の運行日でもあったため 多くの親子連れで賑わったそうです。

全国から訪れた観光客に、チラシや特産品などを添えて手渡し 多くの人にアピールしました。

「きかんしゃトーマス」目的で全国から更に多くの観光客が訪れ エコパークへの理解が一層深まることが期待されています。


 執筆：街コミNAVI編集部