日本は農業の国、そして神道の国。 ということで昔から各地域でお祭りや五穀豊穣を祈る神事がありますね。

現在でも行われているものは昔に比べると減っているとは思いますが それでも地域を盛り上げたり、地域住民の交流を図る場としてのお祭りの存在は 今でも価値があるのではないでしょうか。

5月は関西では田植えの時期ということで、滋賀県東近江市では1940年から続く 五穀豊穣を祈る神事「お田植大祭」が15日に行われました。 毎年地域の田植えの時期の終わりごろに行われるこの祭り、毎年東近江市では 太郎坊宮阿賀神社で催されていて、一連の神事が行われた後、メインイベントの早乙女たちの 早苗の植えつけ神事が行われます。

早乙女たちは華やかなモンペ装束に藁草履と、普段はしない格好に身を包んで 泥田の御神田に入り、古来通りの田植え網の目安に従って早苗を植えていきます。

近年は少子化で東近江の子供が減り、東近江市内にある滋賀学園高校の生徒が 早乙女役を務めるようになっているそうですよ。

今年はバレーボール部の女子生徒やALT（外国人講師）が早乙女役を務めたとのことで なれない田植えに苦戦しながらもすがすがしい笑顔でイベントを締めくくっていました。

今回の神事では東近江の地元の人々を中心に多くの人が集まり見学。

テレビカメラなども複数来ていたということで 地域のお祭りの存在意義を感じさせる神事となっていました。

皆さんも自分の地域のお祭りにどんなものがあるか、ちょっと調べてみてはいかがでしょうか。


 執筆：街コミNAVI編集部