高齢化社会が進むにつれて最近、話題となってきているのが 高齢者の自動車運転に関する問題です。

高齢者の事故が増えていることから、警察では全国的に高齢になってきたら車に乗ることを 自粛する呼びかけや、免許の返納を呼び掛けていますが、身分証として免許を使っている 人などもいてなかなか思うようには進んでいない状況です。

そんな中、大阪府門真市では 運転免許を自主返納した人たちの「卒業式」が6月9日開かれました。 門真市の運転免許試験場で行われたこの卒業式には、63歳〜88歳の男女38人が出席。

大阪府警担当者のあいさつのあと、NHK連続テレビ小説「朝が来た」にも出演した 女優の守殿愛生さんが「運転経歴証明書」を手渡しました。

運転経歴証明書は、免許を自主返納した人が申請できる証明書で 氏名・住所・生年月日・過去の免許証番号・写真が記載されているため 運転免許証の代わりに身分証明証としても使えます。

大阪府内では75歳以上のドライバーによる事故がなんと10年間で17倍に増加し 門真市内での事故件数も増加しています。

門真市は平成27年はじめには「交通死亡事故多発緊急事態宣言」を出し 門真市内の地元の高校生らとともに「交通事故防止キャンペーン」などを行うなど 現在、交通事故の撲滅に力を注いできました。

実は免許を返納するとタクシーなどが割引されたり、様々な取り組みを行っている ということで、こうした取り組みをもっと広めていくことが大事に思えますね。


 執筆：街コミNAVI編集部