2016.09.29.
我孫子で漱石の私的書簡が見つかる
私たちが普段何気なく交わしている会話やメールや手紙などは、取るに足らないことのように 思いますが、それが有名人や偉人、社会的に重要な人物のものだと、大きな意味を持つものに なったりしますよね。
ましてや、手紙や書類のやり取りでしかコミュニケーションをとれなかった時代の偉人や歴史上の 人物の書いたものなら、歴史的価値が認められるのも当然といえるかもしれません。
そんな中、千葉県我孫子市では、誰もが知る明治の文豪、夏目漱石が昭和前期までに活躍した ジャーナリスト杉村楚人冠に宛てた未公開の書簡2通が発見されたということで注目を集めました。
情報元ソース:千葉日報オンライン
漱石、電話のかけ方聞く 未公開書簡2通発見 我孫子市、10月公開へ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160830-00010000-chibatopi-l12
内容は新たな発見を生むような、それほど重要なものではないのですが、夏目漱石の私的な
書簡が新たに見つかるのは珍しく、漱石の人間らしい一面が出た書簡だということで注目を
集めています。http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160830-00010000-chibatopi-l12
杉村楚人冠は新聞記者、随筆家、俳人などの顔を持つ人物で、関東大震災を機に それまで別荘として利用していた我孫子に移り住みました。
東京朝日新聞時代に漱石とともに仕事をしていて、交流を持ったのだといいます。
今回見つかった書簡は、ともに我孫子市が楚人冠関連資料の調査を進める中で、遺族の一人から 借りた資料から発見されたそうです。
この書簡は、我孫子市の杉村楚人冠記念館で10月8日~来年1月9日の間開催される企画展 「楚人冠と漱石~新聞と文学と」で初公開されます。
今年は夏目漱石没後100年ということもあり、2人の交流を様々な書簡や書幅などから読み解く というこの企画展。絶妙なタイミングで書簡が見つかったといえそうですね。
是非、日本を代表する文豪の直筆書簡、見に行ってみてくださいね。
執筆:街コミNAVI編集部