定期的にお墓参りには行きますか？そもそも仏教徒でないという人もいたり、最近ではお墓を訪れる ことも、かなり減っているのではないでしょうか？とはいえ、皆さん人生で一度くらいはお墓参りに 行ったことがあるという人がほとんどだと思います。

お墓参りや仏壇に関して、必ず登場するのが、お供え物。そのお供え物に関してのある活動に取り組む 寺院が、岩手県奥州市にあるそうです。 その活動内容は、仏前に供えられたお供え物を、地域の経済的に苦しい家庭に「おさがり」として おすそ分けするという取り組みです。法事などの際には、仏壇に供えたお菓子などをおさがりとして 分けることもありますが、それをお寺が、地域住民に対して行うということですね。

奥州で取り組んでいるのは、奥州市江刺区の興性寺。こうした活動に取り組んでいる寺院は全国に 複数あり、団体を組んで活動を行っていますが、興性寺が参加するのは「おてらおやつクラブ」という 団体。

2014年から活動している団体で、現在は全国で470の寺院が参加しています。興性寺は今年の2月から 活動に参加しているそうで、宮城県内では11の寺院が参加しています。お下がりとしてくばる お供え物は、おてらおやつクラブを通じて支援団体にわたり、そこから各家庭や子供たちに 支援物資として贈られるのだそう。

非常に合理的なようでいて、どうしてもっと早くこうした活動が活発化されなかったのだろうと 思いますが、奥州市も含め、東北地方が2011年の地震被害にあったのを契機に、こうした運動が 広まりつつあるようです。

仏さまもきっと喜んでいるのではないでしょうか？


 執筆：街コミNAVI編集部