皆さんが通っていた小中学校には、ビオトープはありましたか？最近では衛生上の 問題などから、撤去されるビオトープなどもあるようですが、ビオトープに泳いでいた 鯉のことを覚えている人も多いのではないでしょうか？

日本人にとって、金魚と並んで観賞魚としてなじみの深い魚である鯉。とくに有名なのは ニシキゴイですよね。その姿は全国各地の鑑賞用の池で見ることが出来ます。

そんなニシキゴイの有名な産地といえばどこか、皆さんは知っていますか？ それは、実は新潟県長岡市なんです。 長岡市の山古志地域では、江戸時代初期から食用鯉を飼育していましたが、突然変異で 模様を持った鯉が生まれ、それを機に品種改良を重ねて現在のニシキゴイの原型が 完成されていきました。

つまり、長岡市はニシキゴイの発祥の地なわけですね。

国内有数のニシキゴイの産地として、全国の愛好家が集まる長岡市ですが、最近では 海外からも非常に注目を浴びているのだそうです。アジア地域やロシア、欧米など 世界中で現在「NISHIKIGOI」の人気が高まっていて、数万～数100万円のニシキゴイが 大量に輸出されています。

2004年の新潟県中越地震の際に、海外に販路を求めた戦略が功を奏した形ということですが 現在ではニシキゴイ農家を継ぐ人も増え、景気はかなりいいようです。長岡市としては 3月の世界農業遺産と日本農業遺産のダブル登録も目指すということで、この快進撃が どこまで行くのか、目が離せません。

日本国内でのブームもさらに盛り上がっていくことになるのでしょうか、注目です。


 執筆：街コミNAVI編集部