みなさんは、どんな趣味を持っていますか？多種多様な趣味が人によってあると思いますが、高齢の人の趣味というと、なんとなく「盆栽」というイメージがあったりしませんか？

はまってしまうと非常に奥が深いという盆栽。最近では若者でもはまる人が出てきているといいますが、盆栽の世界をのぞいてみると、その小さな鉢植えにつけられる金額やその木の持っている歴史に圧倒されていまいます。

そんな中、滋賀県長浜市では国内屈指の梅の盆栽の祭典「長浜盆梅展」が開催されています。 1952年から始まったこの盆梅展は今年で66回目の開催。

長浜市港町にある「慶雲館」で開催され、300鉢ほどある所蔵する盆梅の中から、開花時期などに合わせて、常時90鉢ほどの盆梅が純和風の座敷に展示されています。

ずらりと並んだ盆梅の中には樹齢400年も超えるものもあるのだとか。歴史・規模ともにまさに「日本一の盆梅展」で、関西の新春の風物詩として親しまれています。

今年は愛知県の愛好家から新たに寄贈を受けた樹齢150年、180センチの盆梅も新たにお目見えし、「林光（りんこう）」と名付けられるなど、年々新たな盆梅も加えながらスケールアップしているのだそう。

会場となっている慶雲館は、明治天皇昭憲皇太后の行幸啓のために建てられた長浜の迎賓館で、初代総理大臣の伊藤博文の命名。国の名勝に指定される広大な池泉回遊式庭園などもあり、盆梅だけでなく、この盆梅展に来ることがもはや1つの重要な体験ともいえるかもしれません。

奥深い盆栽の世界、和の世界を体験してみたい人は、長浜を訪れてみてはいかがでしょう？


 執筆：街コミNAVI編集部