



2017.06.28.
長浜の伝統『マユの糸取り』
近年では科学技術などの発達により、大昔から伝わってきた様々な技術や素材などがそういった最新のものに取って代わられるというケースが見られることが多くなりました。
しかし、そんな中でも長浜では伝統的な技法で生産されるものが今でも作られ続けていることが注目を集めているようです。
今、長浜では伝統的に受け継がれてきた「マユの糸取り」の時期が訪れ、この「マユの糸取り」作業で賑わっている所がまだあるということで話題となっているとのこと。
長浜のこの地域では昔から「マユの糸取り」が盛んな地域なのですが、現在ではただ一軒まで減少してしまったそうです。
情報元ソース:関西テレビ
マユの糸取り 滋賀・長浜市
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170625-00000001-kantelev-l25
この「マユの糸取り」で生産された生糸は日本の楽器である琴や三味線の弦として使用されるもので、やはり近年では合成繊維などの普及によって需要が減り、今ではこの長浜の一軒になってしまったというのです。https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170625-00000001-kantelev-l25
安価に大量に作る事のできる合成繊維であれば消耗品である琴や三味線の弦としては需要はそちらに傾くことになるのは当たり前のことなのかもしれません。
しかし、やはり天然のものから作られる生糸にしかない音色というものもあるそうで、いまでも演奏家の中にはそういった昔からの技術で作られるものを好む人もいるのは間違いない事実でもあります。
どんなものでも安価であれば良いというわけでなく、多少高価であってもやはり手の込んだ伝統的な一品というものは必ずそれを必要とする人がどこかにはいるものなのですね。
執筆:街コミNAVI編集部