地域の活性化に向けて全国の自治体が努力を続ける中、最近では地域間の連携も非常に増えてきていますよね。

互いの観光情報や特産品をPRしあったりといった活動は互いにとってプラスに働きますし、これからもこうした協力関係は増えていくと思いますが、協力関係を築くにはやはりきっかけとなる縁や共通した特色が必要ですよね。

そんな中、滋賀県長浜市では鉄道遺産を縁として福井県の2つの市と新たに連携協定を結び、話題となっています。 長浜市には現存する日本最古の鉄道駅舎である初代長浜駅舎がそのまま保存されていて、現在は隣接して設置されている長浜鉄道文化館、北陸線電化記念館とともに長浜鉄道スクエアとして管理されています。

協定の相手である福井県の敦賀市と南越前町には明治期に作られた、国の登録有形文化財にも指定されている旧北陸線トンネル群があり、こうした鉄道遺産を活用して、協力してPRなどを行っていこうという協定を結ぶ動きが進められてきました。

今回その協定がついに実現し、締結式は10月19日に長浜鉄道スクエアで行われ、各市長が出席。

これからは3市が連携した協議会を設立し、これからの動きについて話し合っていくということで、早速ガイドブックの発行や遺産を巡る観光バスのガイド育成などについての話し合いが行われたということです。

地域が協力してのPR活動は増えてきていますが、こうした、連携して押し出すことができるコンテンツがあるというのは非常に強力な武器となると思いますし、結果を出すことができるか、注目ですね。


 執筆：街コミNAVI編集部