皆さんは何かのコレクターであったり、何か熱烈な趣味を持つマニアだったりしますか？世の中には実に様々なコレクターやマニアの人がいますが、中には他の人にはなかなか真似できないようなコレクションをしている人達もいます。

山形県鶴岡市には、なんと、日本最大級の南米・アマゾンに関連するコレクションを持つ人がいるのだそうです。 鶴岡市出身で、鶴岡在住の文化人類学者の山口吉彦さんは、1971年にペルーで日本語学校講師となったころからアマゾンの調査を行うようになり、多数のアマゾン関連の資料をコレクションしました。

帰国後の1991年には所有している生物試料を中心に展示する「アマゾン自然館」が鶴岡市などによって開設され、1994年には「アマゾン民族館」が開設され、館長に。

2005年には鶴岡市政功労表彰も受賞しました。しかし、両施設は3年前に閉館してしまい、現在は大量の資料の保存に頭を悩ませることに。市から借り受けた保管スペースの利用期限も迫ってきたということで、山口さんは昨年10月、「アマゾンコレクション保護・夢基金」を設立し、資料館を新設するための寄附の呼びかけを行っているのだそうです。

2万点にも及ぶコレクションの中には、条約によって今では日本に持ち込むことが出来ないものなどもあり、非常に貴重な資料ということもあって、なんとか資料を公開する場を設けたいと考えているとのことです。

アマゾンの貴重な資料が日本に、しかも個人の手にあるというのは不思議な感じもしますが、こうした個々人の活動が私たちの生活や文化教育に大きな影響を与えるのだなと実感させられます。


 執筆：街コミNAVI編集部