昨日何食べた？…と言えば、マンガのタイトルになるほど世間話の王道の話題ですよね。筆者は鍋をたべましたが、1人暮らしだと具材を節約してキャベツばかり食べたりしているのではないでしょうか。 さて、実は日本古代の人間である縄文人は結構贅沢な食事をしていたのをご存知でしょうか。

「貝塚を読み解く～中妻人の豊かな食卓～」とは、取手市吉田の埋蔵文化センターが今、行っている展示です。取手地域に住んでいた古代人の食卓を研究によって再現しようとしています。 実際に並んでいた食材は、貝塚というだけあって貝類や、シカ、イノシシ、ハクチョウ、イルカ、フグなどの動物、そして今の野菜のもととなったような食べられる植物だということです。と、こう聞いてびっくりしたのは筆者だけではないはず。

中妻貝塚とは、取手市地域にあった紀元前3000年から前2000年ごろの遺跡で、1892年に発見されました。

2014年にもここに埋葬されていた101体の人骨についての展示が行われましたが、その際に人骨のコラーゲンの中の炭素と窒素の分析がなされたことから、当時の食事の再現企画へとつながったといいます。

実際に取手市で今住んでいる方は、自分たちの食卓と比べてみて時の移ろいを感じてみてはいかがでしょうか。

以上の内容は20日以外の月曜（休館日）を除いて、4月23日まで毎日展示されています。3月25日には考古学講義も予定されていますので是非、取手市の埋蔵文化財センターへお越しください。


 執筆：街コミNAVI編集部