結婚式といえば、人生の一大イベントであり、後にも先にもこれほど大掛かりな家族ぐるみのイベントはお葬式くらいといった、名実ともに人生のターニングポイントです。

もちろん派手な結婚式をすれば費用もかさみ、招待客からのお祝いだけではまかなえなくなってしまいますし、かといって地味な結婚式だと思い出に残らなくなってしまいます。

むしろお金のないカップルは結婚式自体が贅沢。ちょっと内内の食事会をするくらいで済ませてしまうという人もいるのではないでしょうか。そうだとすると、結婚記念日は「籍を入れた日」となりますが、籍を入れる市役所での「事務的な対応」にがっかりしたという声もよく聞きます。

そんな中、広島県廿日市が新しい試みを始めました。それは、「婚姻届けの提出を祝福する」という事業です。 つまり、ピアノの生演奏や花束贈呈で祝福するということなのです。

贈られる花束は廿日市市名産のバラ。赤いじゅうたんを引き、これからの二人を廿日市市が祝福します。

これは一つには廿日市での婚姻届提出から、廿日市への定住者を増やすという目的もあります。 ちょっと市役所でこうした大げさな演出をされるのは気恥ずかしいという人もいそうですが、結婚式ができないカップルはせめてこうした気持ちだけでも結婚ムードを楽しみたいのではないでしょうか。

この祝福を受けたいという人は、新年度から、要予約で受付中です。月に2組だけ、ということなので是非チェックしてみてください。


 執筆：街コミNAVI編集部