皆さん、お酒はお好きですか？近年は日本酒ブームが訪れているともいわれ、地域活性化の機運もあって地酒などのブームも盛り上がっていますが、日本の三大酒どころといわれると、答えることができるでしょうか。

兵庫県の灘、京都府の伏見に並ぶ酒どころが、広島県東広島市にあるのを皆さんは知っていますか？それが、東広島市西条地区です。 西条地区では、西條駅の東側に多くの酒造施設が密集し、酒蔵の町として有名で、東広島の重要な観光資源ともなっています。

西条では酒蔵通りにある8社（現在7社）と黒瀬町にある1社を合わせた西条酒造協会9社の酒が、平成19年、中小企業庁から日本酒で初めて「Japanブランド育成支援事業」の採択を受けたほど、その日本酒は有名で、西条には名物料理「美酒鍋」まであるんだとか。

そんな西条地区では、地区内の酒造関連施設を国の登録有形文化財に登録する動きが進んでいて、これまで西条地区の蔵元7社のうち5社の関連建物が文化財に登録されていました。

そして今回、残りの2社の関連建物も文化財登録される見込みになったのだそうです。

これらの関連施設の多くは江戸時代～昭和初期に建てられたものがほとんどであり、歴史的な価値もある建造物として価値が認められた形となります。お酒に興味がある人はもちろん、お酒に興味がなくても、街並みを眺めているだけでも楽しめる地域となっているので、広島に訪れる際には東広島にも足を伸ばしてみてはどうでしょうか。


 執筆：街コミNAVI編集部