世界には、食べ物から遺産に至るまで様々な認証制度がありますよね。

自治体が進める特産品の認証制度だったり、国が進める日本遺産だったり様々なものがあり、特に多くの人に知られているものといえば世界遺産などもあります。…そうした中、昨年12月に「日本の20世紀遺産」が初めて発表されたことをご存知でしょうか？

そんな日本の20世紀遺産の1つに、広島県東広島市の西条地域の「西条の酒造施設群」が登録され話題となっています。 日本の20世紀遺産は、ユネスコ世界文化遺産の諮問機関である国際記念物遺跡会議（イコモス）の日本組織が選定したもので、20世紀に建築・形成された国内の文化財を顕彰しようと創設されました。

東広島の西条地域は日本酒の三大産地としても知られる酒の街で、西条酒蔵通りには昔からの酒蔵・街並みが残り、観光地としても人気が高いですが、今回その街並みの重要度が認められ、20世紀遺産選出に選出されました。

今回の選出を受けて、西条では「東広島の日本酒で乾杯」という記念イベントも開催されました。

会場となった「蔵処 TARU」は、「年がら年中酒まつり！」をコンセプトにオープンしたお店で、広島の地酒や特産品を味わうことができるのですが、オープンしたのが、2017年12月8日で、認定発表の前日だったこともあって、今この「蔵処 TARU」も大盛り上がりとなっているようです。

日本の20世紀遺産は将来の世界遺産登録へ向けて保存していくべき遺産を保護する目的もあり、世界遺産の予備的な役割も果たすようですから、これからの動きにも注目です。

広島や東広島を訪れた際には、みなさん是非お酒を楽しんでくださいね。


 執筆：街コミNAVI編集部