近年、世界規模で問題となっていることの1つが難民に関する問題ですよね。

日本にはあまり難民が入ってきていないため、実感があまりない人も多いかもしれませんが、北朝鮮情勢が緊迫する中、日本も他人事ではありませんし、外国から日本にやってくる人が増え続けている今、難民問題について理解し考えることも重要になっています。

そうした中、広島県東広島市では、難民問題を身近に感じてもらうためのイベント「難民の故郷の味フェア」が開催されました。 主催するのは、東広島市に拠点を置く国際協力機関・JICA中国。

独立行政法人国際協力機構（JICA）は、日本の政府開発援助（ODA）を一元的に行う実施機関として、開発途上国への国際協力などを行う機関。JICA中国は1997年に設立され、中国地方の地域の知見を活かし、開発途上国の開発問題解決などに取り組んできました。

今回のイベントはJICA中国が運営する東広島市のレストラン「ラコルト」で12月12～25日にかけて開催されたもので、期間中、バイキングメニューにスリランカや西アフリカ、イランなど、難民の出ている地域の郷土料理が登場するというもの。

各国の料理が日替わりで登場し、レストラン前では難民に関するミニ展示なども行われました。

日本ではなかなか食べることのできないメニューが目白押しということで、来場者は珍しいメニューを楽しみながら食べていました。いきなりつらい話をするよりも、こうした身近な場所や伝わりやすい場所から理解を深めていくというのは大事なことですよね。

このイベントを機に東広島での意識が高まり、全国に広がっていくことを期待したいです。


 執筆：街コミNAVI編集部